カシャッと舎

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福岡県北九州市門司区
写真スタジオ(工場リノベーション)
2018年 OPEN

「工場をフォトスタジオにリノベーションしてもらえませんか」という話からこの依頼ははじまりました。以前から友人だったカメラマンの方が独立。彼が自分のスタジオに、と選んだのは築年数の随分経った金物工場街にある元工場兼寮だった建物。実際に見学にいってみると長い間遊休工場と化していた上に、立地は関門海峡の海風をもろに受ける場所で、天井に断熱材もなく冬と夏は外気に影響を直接受けるだろう、快適さとはほぼ真反対の空間。しかし、元々が工場であったため天井高の最も高いところは約4メートルあり、工業の町北九州市らしいインダストリアルな雰囲気に可能性を感じるような物件でした。お客様を迎えるのであれば、自分たちもこの場所に住める、くらいの快適さまでは仕上げていくことを条件にリノベーションに着手しました。
 手法としては、古い工場の箱の中にもう一つ箱つくることで空間を構成。レイアウトは至ってシンプルに事務所スペースに撮影スペース&打合せスペース、WCの3つ。撮影スペース&打合せスペースは空間の約2/3を占めていますが、状況に応じて可変できるようにあえて区切らず開放的な空間に仕上げました。元々の工場であった天井を支えるトラス組の鉄骨はそのままに露出し、シンプルに白の壁・天井に白木の無垢材をふんだんに使うことで無機質な鉄骨とのコントラストを狙いました。
 見せ場は2つ。1つは高いところで約4m低いところで約2.3mからなる勾配天井があるからこそ実現した圧巻の空間としての迫力。さらに鉄骨からカメラを下げることで高い位置からの商品や人の撮影も可能としました。もう1つは入口部分。従来は階段をのぼってすぐ室内に入るつくりでしたが、そこに玄関スペースをつくり、工場の敷地を管理している印刷会社が得意とするシルクスクリーン印刷をつかった屋号ロゴを設置しました。
 スタジオ完成のオープニングパーティーには地域のクリエイターさんなど80名以上が集合。また、工場空間がカメラマンとしての仕事空間になったことが影響したのか、依頼主様のカメラマンとしての独自性も明確化し、いまでは「建設現場百景」という建設現場をテーマにした屋外写真展を小倉や博多駅で開催するようになりました。

築年月 1960年1月
構造 鉄骨造
リノベーション面積 88.35㎡
施工期間 1.5か月
備考 設計・施工;株式会社ヴィリオ
SHOP DATE; カシャッと舎
mail:info@camekiti.net
https://camekiti.net/

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TEL 093-883-7188