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照寿司の空間デザインで、国際的デザイン賞「A’ Design Award 2025」シルバー賞を受賞

空間デザインおよびブランディングを手がける株式会社ヴィリオ(本社:福岡県北九州市、代表:寺井智彦)は、このたび同社が空間設計を担当した「照寿司」(福岡県北九州市戸畑区)のプロジェクトにおいて、世界的なデザインコンペティション「A’ Design Award 2025(イタリア・コモ)」のインテリアスペース部門にてシルバー賞を受賞いたしました。

本プロジェクトは、長年地域に親しまれてきた寿司店「照寿司」の全面リニューアルとして、従来の寿司店の枠を超え“劇場型エンターティメント寿司”へと再構築し、寿司体験そのものを再定義しています。空間の中心には、シームレスなカーブを描いた人造石研ぎ出しのカウンターが据えられ、どの角度からでも寿司職人の所作を間近に堪能できるよう設計いたしました。陰影を巧みに演出する照明設計、そして日本の伝統美と現代性を融合した素材構成が、訪れる人の記憶に残る特別なひとときとなるよう、五感を通じた没入体験を提供します。

この受賞は、空間全体が放つ演出性と美意識、そして文化的独自性が国際的な審査団によって高く評価されたことを意味し、私たちにとっても大きな励みとなるものです。

【A’ Design Award & Competitionについて】

「A’ Design Award & Competition」は、イタリア・コモを拠点に開催される世界的なデザイン賞で、建築、プロダクト、グラフィック、インテリアなど幅広い分野の優れた作品を国際的に表彰している。毎年100以上の国から数万件の応募が寄せられ、世界中のデザイン専門家・審査員による厳正な審査を経て受賞作を選出される。

【照寿司について】

「照寿司」は、1964年創業、福岡県北九州市戸畑区に位置する寿司店。三代目渡邉 貴義氏就任後、受け継がれてきた伝統を守りながらも、寿司職人の所作そのものを“パフォーマンス”として演出する革新的な寿司体験を提供。現在、照寿司グループは海外・国内合わせて5店舗を展開。SNSフォロワー数は71万人を超え、国内外から注目を集める存在となっている。

【デザイナープロフィール】

寺井智彦 -Norihiko Terai- / 株式会社ヴィリオ代表

北九州市戸畑区出身。2012年1月にVRILLOを開業し、現在は店舗、住空間の両方においてデザインから施工までの全てを自社管理で行いながら美しさと機能の両方を備えた五感を刺激する空間づくりを高い美意識のもとに活動。手掛ける業態は様々でカフェ、飲食店、ブティック、住宅、オフィス、ホテル、ブライダルなどあらゆる業態の空間を設計デザインし自社施工する。知名度高く注目の飲食店や美容室、クリニックからのオファーを頂き、全国各地を飛び回る日々を送っている。今作「照寿司」では、空間そのものを寿司職人の演出と融合させる“劇場型エンターティメント寿司”として再構築した。

【会社概要】

会社名:株式会社ヴィリオ
所在地:福岡県北九州市小倉北区京町1-5-15-3F
代表者:寺井智彦
設立:2012年
事業内容:店舗設計・施工/住宅設計・施工/マンションリノベーションetc.


Japan Brand Collection 2025 福岡版
2024/10/17 発売 76~77ページ掲載

・タイトル
Japan Brand Collection 2025 福岡版

・発売日
2024 年 10 月 17 日

・ページ数
96P

・サイズ
A4版

・税込価格
¥1,200


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◆ジャパンブランドコレクション
https://jbc-web.info



☆☆☆掲載文☆☆☆

株式会社 ヴィリオ
あらゆる業種の空間設計から施工まで
末永く繁盛し、街を変える力を持つ店を創造

 飲食・ブティック・物販・クリニック・オフィス・住空間から、古民家のリノベーションまで挙げていくときりがない。あらゆる業態のショップデザインを手掛け、近年ではミシュラン掲載店の飲食店のリニューアルも立て続けに成功させている〈株式会社ヴィリオ〉。
 同社代表でありデザイナーの寺井智彦氏をはじめヴィリオのスタッフは一つひとつ丁寧に店舗や空間を作っていくことを大切に。たとえば飲食店を例に取れば、シェフは料理のプロであっても店づくりは専門外。そんな方のために本当に親身になって相談にのり、良い提案を行い、きちんと空間を仕上げてお店をつくることは、言い換えれば夢を実現し継続していくことのお手伝いでもある。だからこそ、“自分たちが作っていく空間は責任重大である”ということを心に刻み、お客様と真摯に向き合うことを大切に。長い時間が経過しても古いと感じさせることのないデザイン、そして、本物の素材を使うことで、経年変化が味としてプラスされていく︱そんな空間づくりが持ち味だ。
 また、設計と施工という通常は2社で行う業務を、同社では全て自社にて一貫して請け負っている。「見せ場のデザイン力」「使い手目線からの美的感覚と機能の融合」の双方とデザインを実際に高いレベルで具現化する「施工力」の両方を兼ね備えている点が、同社の圧倒的な強みと言える。その土台となるのは、A Great Design space Can Change the City=1つの優れた空間デザインはその街を変える力をもっている、というぶれない指針だ。
 ヴィリオでは設計・施工は全国対応。北九州や福岡でも、地元の方々はもちろんのこと、日本各地や海外からのツーリストがその店を名指しで訪れる飲食店や業界からも注目されるサロン等を数多く手掛けている。開業やリニューアルのご依頼やご相談・御見積のご依頼はどうぞお気軽に。オーナー様もお客様も幸せにし、街を変える力を持つ店を、ヴィリオと共に創り上げていただきたい。

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その味や空間の居心地を求めて全国からお客様が訪れる「Bekk」。「生産者から受け継いだ大自然の命をお客様へ繋げるイタリア料理」に挑戦しようという決意を固めたシェフの想いを汲んでの大規模リニューアルを手掛けた。調理から盛り付けまでの全ての過程を目の前で見せ、シェフとの対話を通じてお客様、店、そして生産者との調和を生み出す空間に。食材がオーガニックであることから、内装も檜材、銅板、無垢材フロ ーリング、研ぎ出し天板、土壁といった天然素材が約9割を占める

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従来の寿司店の概念を一変させる「劇場型エンターテイメント寿司店」として、国内外のお客様を魅了する為の寿司空間へとリニューアルを施した「照寿司」は1964年に設立された北九州 戸畑に根ざした寿司店だ。新しい空間は、従来の寿司店とは一線を画し、カウンターの板場はいわば劇場の舞台。高級クラブやバーを思わせる空間で、華麗な“寿司ショー”を満喫できる。照寿司 三代目大将の渡邉貴義氏は業界でも有名で、その存在感とアイデアで今や世界中に総数100万人をこえるフォロワーがいる

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上の写真でご紹介の「照寿司」の建物内にあるこだわりの包丁のショールーム「TERU KNIVES」。黒を基調にしたソリッドな空間だ


フクオカリノベ2019-no,3
2019年3月発行


家づくりの本
2018.07月号


シティ情報ふくおか
2018.04月号(No,796)特集ページ


avanti

【株式会社ヴィリオ 代表取締役 寺井 智彦さん “現場主義” それが僕のこだわり。】

株式会社ヴィリオ 代表取締役 寺井 智彦 // 1980年、北九州生まれ。大阪・福井の大学を卒業後デザイン会社勤務。30歳の時に地元北九州で独立、2016年に株式会社ヴィリオ設立。独立からありとあらゆる業態の店舗や住空間を2016年までに150件以上の物件を手がける。

Q,建築の道一筋に歩んで来た寺井智彦さん。周りで一緒に仕事をする人に彼のことを聞くと「武士のような男」と話す。
職人気質で寡黙な彼だからこそ安心して仕事を任せられるとクライアントは多数。
手がけた物件は彼らしさを存分に感じられる目を引くものばかり。そんな彼の仕事スタイルとは?

A,「クライアントとは同志でいたい。」
そのスタンスがいいものを作りだす。

お店作り、家作り等をする際に寺井さんが大切にしていることは、何度もクライアントと話し合うこと。「僕はいいものを作りたいし、ああしたい、こうしたいというのをとことん聞きたい。一大決心で作り上げる、そんな想いを汲みたい。プロにしか見えない、分からないことがある時は、要望をより良くするアイデアとともに、3Dが描けるように提案します。時には現場に来ていただくこともありますよ。現場でしか体感できないことが必ずあるから。面倒だと思われても何度も打ち合わせを重ね、時間をかけてもらった分、お気に入りって言ってもらえるものが出来上がると思ってます。そしてかけた時間の分愛着が沸く。クライアントに与えてもらった分、僕も精一杯尽くします」。そうしてできあがった場所はクライアントのイメージを超えたものとなり、自慢の場所になる。
どんなにたくさんの現場を掛け持っていても、毎日必ずすべての現場をまわる。現場でしか見えないことがあり、職人の仕事を確認することで細部にまでこだわることができるのだ。寝る間を惜しんで走り回っても、クライアントとその先のお客様の喜ぶ姿が見えるから、楽しい苦労だと話してくれた。

10年先にも責任を持っていたいから。

『VRILLO』の仕事は、クライアントの打ち合わせから、設計・デザインそして施工と一貫しているからクライアントが描くものとの誤差が生まれない。すべてを担うことで予算も抑えることができるが、〝安かろう悪かろう〟の表面だけを繕う仕事はしたくないという矜持もある。長い時間が経過しても古いと感じさせることのないデザイン、そして本物の素材を使うことで経年変化が味としてプラスされていく、そんな仕事を心がけている。

「うちに仕事を託していただいた日から一生のお付き合いが始まると思っています」という彼は、時々手がけた物件の様子を見に行く。作ったものが期待に沿えているのか? より良く繁栄しているかを確認するためだ。「独立して、責任ものしかかるものも増えましたがその分喜びも独り占めできる」。クライアントの喜びのために「礼を尽くす」。それが寺井スタイルだ。

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TEL 093-883-7188