2025/06/26

INDEX ——————————————————————————————–
1.住宅リノベ補助金活用のメリット
2.国の主要補助制度(住宅省エネキャンペーン2025)
3.福岡県の補助制度
4.北九州市の独自補助制度
5.補助金は併用できるの?
6.補助金活用&施工の流れ
7.最後に|まずはお気軽にご相談ください
———————————————————————————-VRILLO
COLUMN
こんにちは!ヴィリオの寺井です。
近年、「今の住まいをより快適にしたい」「将来を見据えた性能向上リノベを検討している」といったご相談を多くいただくようになりました。しかし、工事の内容や規模に応じてそれなりの費用がかかるため、踏み出せずにいる方も少なくありません。
そうした中で注目したいのが、2025年に活用可能な住宅リノベーション向けの補助制度です。今年度は国の住宅省エネキャンペーンに加え、福岡県や北九州市でも関連制度が複数実施されており、合計260万円以上の支援が受けられる可能性も十分にあります。
本記事では、「補助制度の仕組みがよく分からない」「うちも対象になるの?」といった疑問をお持ちの方向けに、国・県・市それぞれの補助内容を分かりやすく整理し、賢く活用するためのポイントをご紹介いたします。
1.住宅リノベ補助金活用のメリット

住宅の性能向上や暮らしの質を高める手段として、
「リノベーション」は非常に有効です。そして現在、多くの自治体や国がその推進を後押しするかたちで、各種補助制度を整備・拡充しています。これらを適切に活用することで、次のようなメリットが得られます。
- ☑ 経済的負担を大幅に軽減できる
- リノベーションにはある程度まとまった費用がかかりますが、補助金を活用することで数十万円〜最大200万円以上の支援が受けられるケースもあります。補助制度の併用によって、結果的に大規模な工事にも手が届くようになり、「コストを抑えつつ、質の高い住まいを実現する」ことが可能となります。
- ☑ 高断熱・省エネ・バリアフリーなど、機能性の高い住まいが実現
- 補助対象となるのは、単なる見た目の改修ではなく、「住宅性能の向上」を目的とした工事が中心です。断熱性や気密性の向上、給湯設備の高効率化、バリアフリー対応など、将来を見据えた機能的な住まいづくりが、補助金によって強力にサポートされます。
- ☑ 中長期的な資産価値の向上にもつながる
- 住宅の性能を高めておくことは、光熱費の削減やメンテナンスの省力化だけでなく、将来的な資産価値維持や家族構成の変化(高齢化・子育てなど)への対応にも有利です。
「今」の快適さだけでなく、「これから」の安心・持続可能な暮らしにとっても有効な投資といえるでしょう。
補助制度は年によって条件や内容が変わるため、早めの情報収集と、専門知識を持つ施工会社への相談がおすすめです!
2.国の主要補助制度(住宅省エネキャンペーン2025)

補助制度 | 対象工事 | 上限金額 |
---|---|---|
先進的窓リノベ事業 | 高断熱窓・ドアの交換 | 最大200万円/戸 |
給湯省エネ事業 | エコキュート・エネファーム等 | 最大20万円/台 |
子育てエコホーム支援 | 断熱・節水・省エネ改修 | 最大60万円/戸 |
賃貸集合給湯事業 | 賃貸住宅の給湯機交換 | 最大7万円/台 |
※上記4制度は一括申請・同時併用が可能で、補助対象が重複しない限りすべて受け取れます。
📌 対象期間は2024年11月22日以降着工分
📌 申請受付は2025年3月〜12月(予算枠に達し次第終了)
3.福岡県の補助制度
■ 令和7年度 福岡県こどもリノベ補助金(~令和8年1月下旬までの受付)
• 対象
①流通型 若年世帯(※1) 又は 子育て世帯(※2)が、自ら居住するために購入した「住まいの健康診断(※3)」実施済の中古住宅
②若年世帯 又は 子育て世帯が、交付申請後に同居する親世帯(※4)の持家
※1 若年世帯:令和7年4月1日時点で、配偶者(婚姻の届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者その他婚姻の予約者を含む)との年齢の合計が80歳以下である世帯
※2 子育て世帯:令和7年4月1日時点で、同居者に18歳未満の者がいる世帯 又は 交付申請をする日の時点で、妊娠している者がいる世帯
※3 住まいの健康診断:住宅市場活性化協議会が認定した事業者が行う建物状況調査
※4 親世帯: 若年世帯 又は 子育て世帯の世帯主 又は 配偶者の「直系尊属」がいる世帯 (「直系尊属」とは、父母や祖父母など、自分より上の世代の直系親族のこと)
• 補助率:工事費の1/3、上限50万円
• 対象工事:断熱・耐震・バリアフリー・エコ設備等の6種の工事
公式ページ:https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/kodomo-renove-hojo.html
4. 北九州市の独自補助制度
① 空き家リノベ補助(空き家リノベーション促進事業)
• 対象:空き家を取得・賃借し、自ら住む方の省エネ・バリアフリー改修
• 補助額:工事費の1/3、上限30万円(子育て世帯は40万円)
※2025年6月現在 改正準備中となっています。改正後、内容が変わる可能性があります。
公式ページ:https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/k7400006.html
② 住宅・建築物耐震改修補助
• 対象:昭和56年5月31日以前に建築または工事着工した木造2階以下住宅など
• 補助額:戸建は工事費の4/5、上限115万円
• 耐震診断が必須。上部構造評点が1.0未満のものを1.0以上に補強する工事が対象。
※2025年8月末までに建築指導課へ相談、事業計画書を提出。予算に達し次第終了。
公式ページ:https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/06700103.html
③ すこやか住宅改造助成(高齢者向けバリアフリー)
• 対象:要支援・要介護認定を受けた方の住宅改修
• 補助額:上限30万円(介護保険と併用可能)
※各区役所の高齢者・障害者相談係に申し込み。
公式ページ:https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/924_11201.html
5. 補助金は併用できるの?

結論から言うと、多くの場合、補助金の併用は可能です。
ただし、いくつかのルールや注意点がありますので、正しい理解のもとで活用することが重要です。
■ なぜ併用できるの?
補助金制度は、それぞれ国・県・市といった異なる機関が管轄しており、目的や対象工事も異なります。
そのため、同じリノベーション計画の中でも、工事内容ごとに役割を分けて申請すれば、複数の補助制度を組み合わせることが可能です。
☑ 実際の併用例(戸建住宅の場合)
以下のように、工事内容ごとに異なる補助金を適用することで、総額300万円を超える支援を受けられるケースもあります。
• 窓の断熱改修→国:先進的窓リノベ(最大200万円)
• 給湯器の高効率化→国:給湯省エネ(最大20万円)
• 断熱材や節水設備の導入→国:子育てエコホーム支援(最大60万円)
• 空き家を住居として改修→北九州市:空き家リノベ(最大30万円、子育て世帯は40万円)
• 高齢者のためのバリアフリー化→北九州市:すこやか住宅改造助成(最大30万円)
このように、対象や目的が重複しないように整理すれば、補助金を複数併用することでリノベ費用を大幅に削減することができます。
⚠ 併用における注意点
補助金併用にはいくつかのルールがあります。以下のポイントを押さえておきましょう!
・同一の工事内容に対して複数の補助金を重ねることはできません。
例:同じ窓工事に「先進的窓リノベ」と「子育てエコホーム支援」を同時に適用するのはNG
・制度ごとに「他制度との併用不可」などの条件が設けられていることがあります。
→
特に地方自治体の補助制度は、国の補助を受けている工事には対象外となる場合もあるため、事前の制度確認が必須です。
・ 申請時期や受付条件が異なる場合もあるため、スケジュール管理も重要です。
💡 補助金を併用してよりお得に!
複数の補助制度を正しく使い分けることで、リノベーションの幅が広がり、費用面の負担軽減にもつながります。
ただし、制度の理解や申請書類の整合性が求められるため、制度に詳しい施工会社に早めに相談することが成功のカギとなります。
6.✉ 補助金活用&施工の流れ

補助金を活用したリノベーションは、通常の改修工事と異なり「事前申請」「施工管理」「完了報告」などのプロセスが加わります。
ここでは、一般的な流れを分かりやすくご紹介します。
- ① まずはご相談・現地調査
-
お客様のご希望やご予算、建物の現状をヒアリングし、専門スタッフが現地を確認。
この段階で、補助金制度の対象になり得る工事内容かどうか、大まかな見通しを立てます。 - ② 補助制度の可否をチェック
-
国・県・市それぞれの制度の適用条件を照らし合わせ、対象となる補助金を選定。
必要に応じて、複数制度の併用可能性や、補助金額の試算もご提案します。 - ③ 申請書類の準備・提出 → 着工
-
補助金は基本的に「着工前の申請」が必須です。
設計・見積もりを確定させた上で、事務局または自治体へ申請書類を提出。交付決定が下りた後に着工となります。
(※一部制度は事後申請も可) - ④ 完了報告・交付決定後、補助金が支給されます
-
工事完了後、施工状況の記録や写真、領収書などを添えて完了報告を行います。
審査後に補助金が確定し、指定口座に支給される仕組みです。
7.最後に|まずは専門家にご相談を

住宅リノベーションにおける補助制度は毎年更新されており、制度ごとに対象条件や申請手続き、補助対象工事の範囲が細かく異なります。
特に2025年度は、国の省エネキャンペーンと自治体支援策が連動しており、適切に制度を選択・併用することで、大幅なコストダウンが可能となる非常に戦略的な年度といえます。
ヴィリオでは、国の登録事業者として、制度の適用可否の確認から、設計・仕様選定・書類準備・申請代行まで、一貫して実務対応可能な体制を整えております。
制度の有効活用を前提としたリノベーションをご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。
筆者PROFILE✍———————————————————————————————————————————————————-
筆者PROFILE✍——————————————
株式会社ヴィリオ(VRILLO CO., LTD.)
代表取締役 寺井 智彦
1980年北九州市戸畑区出身。
2012年1月にVRILLOを開業し、
現在は店舗、住空間の両方においてデザインから施工までの
全てを自社管理で行いながら美しさと機能の両方を
備えた五感を刺激する空間づくりを高い美意識のもとに活動。
手掛ける業態は様々でカフェ、飲食店、ブティック、
住宅、オフィス、ホテル、ブライダルなど
あらゆる業態の空間を設計デザインし自社施工する。
近年では、ミシュラン掲載店の「Bekk」、世界中から注目される
「照寿司」のリニューアルを立て続けに成功させる。
知名度高く注目の飲食店や美容室、クリニックからのオファーを
日々頂き、全国各地を飛び回る日々を送っている。
株式会社ヴィリオ(VRILLO CO., LTD.)
代表取締役 寺井 智彦
1980年北九州市戸畑区出身。
2012年1月にVRILLOを開業し、
現在は店舗、住空間の両方において
デザインから施工までの全てを自社管理で
行いながら美しさと機能の両方を備えた
五感を刺激する空間づくりを
高い美意識のもとに活動。
手掛ける業態は様々で
カフェ、飲食店、ブティック、
住宅、オフィス、ホテル、ブライダルなど
あらゆる業態の空間を
設計デザインし自社施工する。
近年では、ミシュラン掲載店の「Bekk」、
世界中から注目される「照寿司」の
リニューアルを立て続けに成功させる。
知名度高く注目の飲食店や美容室、
クリニックからのオファーを日々頂き、
全国各地を飛び回る日々を送っている。

★OFFICIAL Instagram →https://www.instagram.com/vrillo_official/
★代表の日常 Instagram →https://www.instagram.com/vrillo7/
★日々のグルメ Instagram →https://www.instagram.com/nori101/
—————————————————————————————————————————————————————————-
—————————————————————