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フクオカリノベ2019-no,3
2019年3月発行


家づくりの本
2018.07月号


シティ情報ふくおか
2018.04月号(No,796)特集ページ


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【株式会社ヴィリオ 代表取締役 寺井 智彦さん “現場主義” それが僕のこだわり。】

株式会社ヴィリオ 代表取締役 寺井 智彦 // 1980年、北九州生まれ。大阪・福井の大学を卒業後デザイン会社勤務。30歳の時に地元北九州で独立、2016年に株式会社ヴィリオ設立。独立からありとあらゆる業態の店舗や住空間を2016年までに150件以上の物件を手がける。

Q,建築の道一筋に歩んで来た寺井智彦さん。周りで一緒に仕事をする人に彼のことを聞くと「武士のような男」と話す。
職人気質で寡黙な彼だからこそ安心して仕事を任せられるとクライアントは多数。
手がけた物件は彼らしさを存分に感じられる目を引くものばかり。そんな彼の仕事スタイルとは?

A,「クライアントとは同志でいたい。」
そのスタンスがいいものを作りだす。

お店作り、家作り等をする際に寺井さんが大切にしていることは、何度もクライアントと話し合うこと。「僕はいいものを作りたいし、ああしたい、こうしたいというのをとことん聞きたい。一大決心で作り上げる、そんな想いを汲みたい。プロにしか見えない、分からないことがある時は、要望をより良くするアイデアとともに、3Dが描けるように提案します。時には現場に来ていただくこともありますよ。現場でしか体感できないことが必ずあるから。面倒だと思われても何度も打ち合わせを重ね、時間をかけてもらった分、お気に入りって言ってもらえるものが出来上がると思ってます。そしてかけた時間の分愛着が沸く。クライアントに与えてもらった分、僕も精一杯尽くします」。そうしてできあがった場所はクライアントのイメージを超えたものとなり、自慢の場所になる。
どんなにたくさんの現場を掛け持っていても、毎日必ずすべての現場をまわる。現場でしか見えないことがあり、職人の仕事を確認することで細部にまでこだわることができるのだ。寝る間を惜しんで走り回っても、クライアントとその先のお客様の喜ぶ姿が見えるから、楽しい苦労だと話してくれた。

10年先にも責任を持っていたいから。

『VRILLO』の仕事は、クライアントの打ち合わせから、設計・デザインそして施工と一貫しているからクライアントが描くものとの誤差が生まれない。すべてを担うことで予算も抑えることができるが、〝安かろう悪かろう〟の表面だけを繕う仕事はしたくないという矜持もある。長い時間が経過しても古いと感じさせることのないデザイン、そして本物の素材を使うことで経年変化が味としてプラスされていく、そんな仕事を心がけている。

「うちに仕事を託していただいた日から一生のお付き合いが始まると思っています」という彼は、時々手がけた物件の様子を見に行く。作ったものが期待に沿えているのか? より良く繁栄しているかを確認するためだ。「独立して、責任ものしかかるものも増えましたがその分喜びも独り占めできる」。クライアントの喜びのために「礼を尽くす」。それが寺井スタイルだ。

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TEL 093-883-7188